
ru.さん
20代、女性、好きな作家:市街地ギャオ
オオクワガタも精神も容赦なく#グロだったけど始まりの虚が分かっちゃうから、息を潜めて歪みを見届けるしかなかった。ギャオさんの書くどこかのだれかの虚の行き着く先をもっと読みたいと思った。
佐野夕紀さん
30代、性別:いずれでもない、好きな作家:小川洋子
殺人の計画が、そのまま友情の実技になっているのが奇妙に爽やかでした。ヨリは泳げるようになるために特訓し、ミツオは大嫌いな男に媚びを売り、ノートを見せ、睡眠薬を分け与えるところまで距離を詰める。最後に二人がこぼすのは、殺せなかった無念ではなく、自分がどれだけ手間をかけたかのほうでした。殺意が、労力の量として目に見える形でニイナに手渡されている。だから、実際に殺さなくても足りてしまうのだと思いました。 そして最後、バックミラーにトシヤが歩いている。生きている加害者を置き去りにして、三人が前に進む。笑い声は爆音にかき消され、なお車は止まらない。あの一行で、ずっと鳴っていた曲の持ち主が変わったのだと分かりました。
八朔さん
30代、女性、好きな作家:今村夏子
タイトルがとても素敵で、やられた、と思いました。話子さんの三つのお気に入りのくだりがわたしのお気に入りポイントです。また読みにきます