
連載
ヒロシマナウ ナガサキナウ ヒロシマナウ ナガサキナウ
小林エリカ
朝、目が醒めて鏡を見ると、やっぱり私の頭の右側の髪はごっそり抜けていた。耳の後ろから頭頂までが、半分すっかり禿げあがっている。 私の長い髪が抜け始めたのは、冬のことだった。なんとなしに身体がだるい。起きあがるのが辛いことも多かったから、更年期かも知れないと考えた。しかし、あまりにも髪がごっそりと抜け落ちるようになったから、さすがに不安になった。病院を幾つも回っても、原因は不明。すっかり困り果て、禿

作家・アーティスト
1978年、東京生まれ。2014年、『マダム・キュリーと朝食を』が三島賞、芥川賞の候補に。22年、英語版『Trinity, Trinity, Trinity』(ブライアン・バーグストロム翻訳、アストラハウス刊)が日米友好基金日本文学翻訳賞を受賞。2024年、『女の子たち風船爆弾をつくる』が野間新人賞候補、25年に三島賞候補に。同年、同作で毎日出版文化賞を受賞。
はしらさん
20代、男性
文学茶釜、企画としてはすごく面白いと思う。 デザインも世界観も素敵だし、編集者として培ってきた作家・編集者とのつながりを活かしているところも含めて魅力的。 一方で、掲載作品は文学好きには魅力的だけど、普段あまり小説を読まない人にとっては、作家や作品への入口として少しハードルが高いようにも感じる。特にWebで長い小説を読むこと自体が、万人にとって自然な体験なのかは気になる。 文学茶釜自体が評価されても、そこで生まれたファンがUNEXTに戻ってこなければ、企業としての投資効果は見えにくいよなあなんて思う。UNEXTのオリジナルコンテンツを、netfrixのようにたのしめたことはこれまでにない。 文化を作ることと、ビジネスにすることは対立しないと思っていて、むしろその2つをどう循環させるかが面白いところだと思う。期待しています。