畠山丑雄

作家

1992年大阪生まれ。京都大学文学部卒。2015年「地の底の記憶」で文藝賞を受賞しデビュー。2025年『改元』が三島由紀夫賞候補となった。そのほかの著書に『福翁四題 その他の短編』がある。

書評

極小の器
極小の器
書評

極小の器

畠山丑雄

わたしたちは一人でしか夢を見れないし、一人でしか死ぬことができない。そうじゃありません? あるいは、それが嫌で男たちは戦に出るのでしょうか? 私は戦に出たことはない。無論出たいとも思わない。ここでの「男たち」というのは本作の語り手である女房の「ちゃあ」が生きた戦国時代の男たちである。当たり前であるが、戦国時代の男たちは戦に出るのが当たり前だった。その当たり前はしかし少なくとも私にとっての当たり前で

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