海(The Internet) 海(The Internet)後編

あなたの考えを共有し、他の人の考えに耳を傾けてみましょう。

読者の言葉

MOHさん

60代、男性、好きな作家:平野啓一郎

前編を読んで「アレッ?」何かのついでに書いた感じ?と思いながら、後編を読むと前編が後編のプロローグであることが分かりました。 「東京都同情塔」と同じように、現社会を醒めた目で批評を重ねていく読み心地の良い作品でした。 https://note.com/mohxxx/n/n854a447cac1f

浄土寺浄土堂さん

20代、男性、好きな作家:池澤夏樹

初めてシュノーケリングをした時と、初めて中学生の友達とブログをした時、それは確かに似ていた感触かもしれない。水面に顔をつけた瞬間、綺麗な魚が沢山泳いでいた。知らない主婦や同年代の少年と色んなやりとりをして面白半分、底の見えない怖さ半分。 海から未知の人工生命が上がってくるという考えは、攻殻機動隊的でもあり、東洋的でもある様にも思う。

光宙(ぴかちゅう)さん

60代、男性、好きな作家:夏目漱石、林芙美子、太宰治

【ネットサーフィン】って言葉がありましたよね。今は死語ですが。 その頃、誰も海の底には入ろうとしませんでした。それとも、浅瀬だけの海だったのかもしれません。 いまの「海」は深くて、底が見えない。そこで、交わされる言葉は、「海の聴力」の世界で、それに耳を澄ませていると、自分も海の一部なんだと気づきます。そして、30年分の仄暗い藍色の匂いを感じます。 私にも「豆」がいました。 今も海にいるのでしょうか。 もう一度話がしたいです。 その海には昆虫もいますか? (入力中……)

佐野夕紀さん

30代、性別:いずれでもない、好きな作家:南木佳士

前編の軽快な往復が、游の離脱を境に、返信のない一人語りに変わります。そこから、画面をスクロールすること自体が海を泳ぐことになりました。読むのをやめれば、豆は誰にも見られない海に取り残される。そして、豆は游に語りかけているはずなのに、それを読んでいる自分が、いま豆と会っているのだという感覚がありました。会えるかどうかを三十年争っていた二人の横で、読者だけが会ってしまっている。 読み終えてからも、自分はいまどんな海にいるのだろうと考えています。

へやのかたすみさん

30代、男性、好きな作家:中村文則さん、朝比奈秋さん、滝口悠生さん

九段さんの作品を初めて読みましたが、度肝を抜かれました。『文学』という区別を嘲笑うようでいて、誰よりも『文学』を愛している──読後、なぜかそんな印象をもちました。

眼鏡八郎さん

10代、男性、好きな作家:サルトル、九段理江さん

うぎゃー!! 豆は現実とは完全に隔絶された世界にいたのか!! 「それなのにおかしいよ 自分でつくった海に、自分から溺れにいくなんて」身につまされます。肉体に囚われない未来へ向かっている癖に、肉体を求めてしまうんですね。

青野暦さん

30代、男性、好きな作家:カーヴァー、ウルフ、庄野潤三、古井由吉

九段さんの「ヴァース・ノベル」への進出作品、と思って読んだ。めちゃ面白かったです。友人に教わって来たのですが、なんだこの場所は!面白いですね〜。新しいプラットフォーム、形式への敬意みたいなものを表現されているのも九段さんらしい、素敵な作品で、読めてうれしかったです。

太1(たいち)さん

10代、男性、好きな作家:金井美恵子 川上未映子 ダブルミエコ

まさに、文字だけがそこにある。 『しをかくうま』でやろうとしてた図版とテキストの組み合わせをネットで無料で、縦スクで、公開される形式にも合わせた作品。すごいすごすぎる。 30とか、AIとか、滝とか最近の九段の作品に出てきたモチーフが出てきてのはきたのは意図的な画策か? テキスト論に対する戦略的なアンチテーゼのポーズか?!

キリンさん

20代、男性、好きな作家:福海隆

インターネットを海と重ねるという昔からある比喩を、ここまで明確かつ綺麗に表現できるのが凄いです……。 画像がAI生成に見えるのですが、そこも一種のアイロニーなのでしょうか。 短い時間で大きな満足感を得られました! ありがとうございます😊

ていさん33さん

20代、女性、好きな作家:クダンリエ

やっぱり九段さんのテキストは心地良いです。リズムがあってするすると体の中に入ってくる感じ。 そして、いつも主人公には九段さんの姿が重なります。(そんな意図はないかもしれませんが‥) 大好きなあなたの一面を、また新たに知るような感覚。 今日も心が満たされながら、一方で頭の中は示された問いに対する自分なりの答えを探ろうとしています。 とても良い心地です。

銅田海高さん

30代、男性、好きな作家:松永K三蔵

九段さんの小説を無料で読めるなんて、それこそシュノーケリングをしていたら竜宮城に辿り着いた気分です。ありがとうございます。 私は将来に悲観的で、特に最近はAIの進歩が著しく、人間らしい生活はこれからできるのか、などと考えていました。 しかし、九段さんのこの小説を読んで、ハッとさせられました。 人間らしいとは何か。魂? しかしマ~メイドさんの言う通り、魂とは何でしょうね。AIは次にくる言葉を確率的に出しているだけ、とも言いますが、人間だって、これまで生きてきた、それぞれの人生においての経験則に基づいて答えているに過ぎない、かもしれません。自分以外の人間に意識があるのか、と証明することだってできませんね。 九段さんの作品は、愛に溢れていると、読んでいていつも思います。AIではありません、愛です。AIも、溢れているかもしれませんね。 九段さんの作品を読んでいる私は今、感動しています。本当にありがとうございます。 (九段さんが「Schoolgirl」で書かれていた、「大説」ではなく「小説」だからこそ、ここまで響くのだと思いました。自意識過剰な文章で失礼いたしました。寛容なインターネットの海ならば、と甘えてしまいました)

ペンギンさん

30代、男性、好きな作家:九段理江

平成インターネットの、とくにホームページ界隈の謎ハイテンション懐かしいィーと思いつつ読みました。体があることの面倒さと、体がないことの退屈さを感じられて面白かったです!游くんけっこう反社性高いムーブしてて怖かったです笑

0F3Eさん

40代、男性、好きな作家:M Connell, Rie Qudan

I feel chill of horror. The narrator is in a desolate world. In a sea of loneliness and this sea is the life of everyday. Hope of finding land only come by chance and threatens to fade at any second.

まさきさん

30代、男性

この感想も海の一部だと思った。 海に放たれるのだと思った。 陸の暮らしに縛られて、金に困って働かされている。 時代が動き出している過渡期が今なのだとして、陸からも海からも自由になれる権利が、健康寿命残り何日の時点で、私に付与されるのだろうか。