死を見るもの 死を見たもの 死を書くもの 朝比奈秋 ⇒ 小池水音 (往復書簡 第二通)
あなたの考えを共有し、他の人の考えに耳を傾けてみましょう。
読者の言葉
佐野夕紀さん
性別:いずれでもない、好きな作家:小川洋子
新生児科医として、毎日のように「最初の呼吸」に立ち会っています。だから、「まず息を吸うことで人間をはじめる」という一節に立ち止まりました。 医学的には、出生は肺だけでなく循環も含めた移行で、呼吸もまた、いくつもの生理現象のひとつとして説明できる。でも、そうやって説明し尽くしたあとにも、最初の一呼吸には何かが残る。 肺に空気が入り、泣き声がして、それまで胎内にいた存在が、こちら側にいる。医師として何度も見てきたはずなのに、朝比奈さんの文章を読んで、それを「存在/不在」という言葉で初めて見直した気がしました。 死をたくさん見てきた医師が、死について書きながら、生まれる瞬間の呼吸に辿り着く。その往復がよかった。
Rさん
40代、性別:いずれでもない、好きな作家:朝比奈秋
ひとつの物語を読み終えたような、静かでいて豊かな読後感です。往復書簡を何通続けてくださるのかわかりませんが、いつか書籍としてまとめてくださることを願っています。紙の本で、手元に持っていたいです。きっと私の、生きていく/死んでいく、お守りになります。

