市街地ギャオ小説

蠱王
蠱王
小説

蠱王

市街地ギャオ

夜が朝に変わる瞬間の美しさを人々は毎日見逃している。尿意で中途覚醒した男は、排尿の最中、淡い意識の表層でそのようなことを考えていた。 寝室の掃き出し窓から覗く空はうっすらと白みはじめている。男は窓を開け、今にも浮かび上がってきそうな地平線に目を凝らした。できることなら、これを毎日眺めていられる仕事に就きたかった。夜行性の虫のように、朝日の気配を見届けながら帰路に着き、日中は人の目の届かない場所に隠