
エッセイ
あの頃の気分
乗代雄介
小学校の高学年になる時には、家のパソコンはインターネットに繫がっていた。中学に上がると、学校でも用いる学習備品としてノートパソコンを手にして、その繫がりはより個人的なものになった。一九九九年のことで、画面の大きさは今とそれほど変わらないにしても、厚みと重さは何倍もあった。もちろん当時は不便とも思わず、外付けのフロッピーディスク・ドライブまであった周辺機器も含めればスクールバッグの容量の半分近くを取

作家
1986年、北海道生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年「十七八より」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。18年『本物の読書家』で野間文芸新人賞受賞。21年『旅する練習』で三島由紀夫賞、22年、同作で坪田譲治文学賞を受賞。23年『それは誠』で織田作之助賞、24年、同作で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他の著書に『最高の任務』『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』『皆のあらばしり』『二十四五』などがある。
四丈半島さん
今日の日中に投稿した感想の「液晶」は「モニター」の間違いでした……確認の際もし訂正していただけるなら、訂正していただけるとありがたいです……申し訳ありません。 (以下訂正した感想です) ダイヤルアップ接続の音とか、モニターにやたら奥行きのあった時代のパソコンの、キーボードのブニブニしたカバーの感触を思い出させられた。 ネットの世界も自分自身の置かれた環境も変わっていくなか、ずっとずっとひとりで書き続けてきた静かでたしかな自負が、深い井戸の底からほのかに光っているような文章で、好き!