
エッセイ
連載
つげさんの日々
藤野千夜
三年前に買ったつげTシャツをよく着ている。「紅い花」のキクチサヨコとシンデンのマサジ、釣り人の男の顔が、グレイの地に黒でプリントされている。 つげさんが長く暮らす東京都調布市の文化会館(たづくり)で最初の「つげ義春展」が開催されたときの記念グッズだ。一度、それを着て近所のコンビニに寄ったら、同世代(六十代前半)くらいのレジの女性に、 「あ。つげ義春」 と言われて、結構びっくりしたけれど嬉しかった。

連載
つげさんの日々
藤野千夜
三年前に買ったつげTシャツをよく着ている。「紅い花」のキクチサヨコとシンデンのマサジ、釣り人の男の顔が、グレイの地に黒でプリントされている。 つげさんが長く暮らす東京都調布市の文化会館(たづくり)で最初の「つげ義春展」が開催されたときの記念グッズだ。一度、それを着て近所のコンビニに寄ったら、同世代(六十代前半)くらいのレジの女性に、 「あ。つげ義春」 と言われて、結構びっくりしたけれど嬉しかった。