
連載
本棚団地 青松輝の記憶と偏愛が詰まった本部屋紹介
青松輝 九段理江
「本棚団地」とは... 創作者一人ひとりに本棚のひと部屋を割り当て、 その人をかたちづくってきた本によって空間を構成してもらう動画企画。 本で構成された部屋が並び、 やがて創作者たちの記憶と偏愛が共存する“団地”になっていく。 【今回の入居者】 303号室 九段理江 302号室 青松輝 企画・編集:斉藤ほのか 撮影:松本京冴 米田昂右 山本爽太郎 撮影協力:ほんまる神保町

佐野夕紀さん
性別:いずれでもない、好きな作家:福永武彦
本当に偶然居合わせた住人同士のような空気感で、お二人が距離をはかりながら慎重にやりとりしているのが可笑しかったです。青松さんの冗談はちょっと雑に見えて、どこまで届くかを試す球を投げている。外れる可能性も含めて測っている。受け取った九段さんはその意図を分析して、試されているのかと戸惑う。 投げて測る人と、受けて測る人が並んで立っている。 本棚の紹介なのに、途中から二人の手つきを見ていました。ご自分の小説について青松さんに指摘され、初めて言われたと驚く場面がよかったです。鋭い球が届いている。 本の話をしているうちに、その人が出てしまう企画なのだと思いました。